秋彼岸・施餓鬼供養

2020.09.22

 

 

春分、秋分の日を中心として、前後3日間ずつ、計7日間をお彼岸と呼んでいます。

そして、初日を「彼岸の入り」といい、最終日を「彼岸あけ」といいます。

「春分の日」「秋分の日」をそれぞれ「彼岸の中日(ちゅうにち)」と呼んでいます。

 

 

「彼岸」という語は、実は「到彼岸(とうひがん)」が省略されたものです。

仏教では、例えとして、大きな川をはさんで向こう岸(彼岸)に仏の世界があり、私たち凡夫(ぼんぶ)はこちらの岸(此岸しがん)にいると考えられています。

彼岸は仏の世界であり、悟りの世界であり、此岸は凡夫の世界であり、迷いの世界です。

そして、迷いの岸(此岸)から、悟りの彼岸に到る(到彼岸)のが仏教の目的であり、彼岸の意味なのです。

 

お彼岸に仏教徒として心掛けることは、ご先祖やご精霊に感謝し、回向を手向け、ご供養することにつきます。

 

 

当山では、毎年秋彼岸の中日に施餓鬼供養法要を行い、全ての檀家の皆様のご先祖供養のため施餓鬼塔婆をしたため、回向いたしております。

今年はコロナ禍のため、同日併せて開かれていた檀家総会は中止とし、施餓鬼法要は本日21日に行いました。

翌22日のお中日には、檀家の皆様にお塔婆を受け取りにお参り頂くことになっております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年は特別なお施餓鬼ですが、彼岸花は変わらず毎年この時期に花を咲かせます。

スッと茎をのばし花開く不思議な植物。

 

此岸に咲く彼岸のお花なのかもしれませんね…